頭蓋と仙骨はどう連動するのか?|一次呼吸メカニズム(PRM)から考える頭蓋仙骨の動き

こんにちは!
UNITYボディコンディショニングの山崎です。
名古屋市東区芳野・森下駅近くで、筋膜や関節へのアプローチ、オステオパシーの考え方を取り入れながら身体をみています。
はじめに
以前の記事では、
「頭と骨盤はつながっているのか?」
というテーマから、頭蓋と仙骨をつなぐ「コア・リンク」という考え方についてご紹介しました。
▶︎頭と骨盤はつながっている?オステオパシーにおける「コア・リンク」という考え方
今回は、そこからもう一歩踏み込んでみます。
「では、頭蓋と仙骨はどのように動くと考えられているのか?」
という話です。
頭蓋仙骨領域のオステオパシーでは、頭蓋骨だけを単独で見るのではありません。
脳・脊髄、脳脊髄液、頭蓋内の膜、脊髄硬膜、頭蓋骨、そして仙骨までを、一つの機能的なシステムとして捉えてきました。
その中心となる考え方が、
一次呼吸メカニズム
Primary Respiratory Mechanism:PRM
です。
少し専門的な内容になりますが、できるだけ身体のイメージが浮かぶように整理していきます。
また、今回とても大切にしたいのが、
「解剖学的に確認されていること」と「オステオパシーの中で発展してきた機能モデル」を分けて考えること
です。
頭蓋仙骨領域は、現在も研究が続いている分野です。
古典的な理論をそのまま事実として扱うのではなく、現在の研究でどこまで分かっているのかも合わせて考えていきます。
一次呼吸メカニズム(PRM)とは?
頭蓋オステオパシーを発展させたW.G.サザーランドは、心拍や肺呼吸とは異なる微細な不随意運動が身体に存在すると考えました。
その現象を説明するために提唱されたのが、
一次呼吸メカニズム(PRM)
です。
古典的な頭蓋オステオパシーでは、PRMを次の5つの要素から成るモデルとして考えます。
- 脳と脊髄の固有の自動性
- 脳脊髄液(CSF)の波動
- 頭蓋内膜と脊髄内膜の可動性
- 頭蓋骨の可動性
- 寛骨間における仙骨の不随意的可動性
つまり、
「頭蓋骨だけが動く」という考え方ではありません。
神経系、体液、膜、頭蓋骨、仙骨までを一つの機能的なシステムとして捉えるのが、このモデルの特徴です。
ここでいう「呼吸」も、私たちが普段行っている肺呼吸そのものを指しているわけではありません。
サザーランドは、より深いレベルで生じる組織のリズミカルな変化を「一次呼吸」と表現しました。
ただし、現在の研究では、この5つの要素がそのままPRMというリズムを生み出していることが実証されているわけではありません。
ここは、このあと詳しく触れていきます。
頭蓋は本当に動くのか?
「頭蓋骨が動く」と聞くと、
「大人の頭は硬いのに、本当に動くの?」
と思われるかもしれません。
これは自然な疑問です。
成人の頭蓋は一枚の骨ではなく、複数の骨が縫合によって組み合わされています。
そして骨や縫合は完全に変形しない物体ではなく、力が加われば非常に小さな力学的変形が生じます。
頭蓋オステオパシーでは、こうした微細な変化を頭蓋全体の運動として捉えてきました。
一方で、ここには大切な区別があります。
「頭蓋に微細な変形が生じること」と、「頭蓋が一定の固有リズムによって自発的に動いていること」は同じ意味ではありません。
2025年には成人頭蓋縫合を対象とした有限要素解析も報告され、力を加えた際に縫合部が微細に変形することが示されています。
ただし、頭蓋仙骨療法で用いられる程度の力による変形は非常に小さく、サブミクロンレベルと推定されています。
これは「頭蓋骨は全く変形しない」ことを否定する研究ではありますが、PRMによる自発的な頭蓋運動を証明した研究ではありません。
この違いは、頭蓋オステオパシーを理解するうえで非常に重要です。
古典的モデルにおける頭蓋の「屈曲」
頭蓋オステオパシーでは、頭蓋の微細な変化を、
屈曲(Flexion)
と
伸展(Extension)
という基本的な運動パターンで整理します。
一般的な解剖学で「屈曲」と聞くと、首を前に曲げる動きをイメージすると思います。
しかし、ここでいう頭蓋の屈曲は意味が異なります。
古典的なPRMモデルでは、吸気相に、
正中線上の骨が屈曲し、周辺の頭蓋骨が外旋する
と考えます。
頭蓋全体では、
前後方向と上下方向がわずかに短くなり、横方向が広がる
という形態変化として捉えます。
かなり単純化してイメージすると、
頭蓋が左右へふわっと広がる
ような状態です。
伸展では反対の変化が起こる
伸展はその反対です。
古典的なPRMモデルの呼気相では、
正中線上の骨が伸展し、周辺の頭蓋骨が内旋する
と考えます。
頭蓋全体では、
前後方向が長くなり、横方向が狭くなる
方向への変化です。
分かりやすくすると、
屈曲:横方向へ広がる
伸展:横方向へ狭くなる
ということになります。
もちろん、実際の頭蓋オステオパシーのモデルはもっと立体的です。
蝶形骨、後頭骨、側頭骨、前頭骨などが、それぞれ異なる軸を持ちながら全体として一つのパターンを形成すると考えます。
頭蓋底で重要になる「SBS」
頭蓋の屈曲・伸展を理解するとき、古典的な頭蓋オステオパシーで特に重要視されてきたのが、
蝶形骨と後頭骨
です。
この2つの骨が接する頭蓋底中央部は、
SBS
Sphenobasilar Synchondrosis
と呼ばれます。

古典的なモデルでは、SBSを頭蓋運動の中心的な領域として捉え、周囲の頭蓋骨がその変化に適応すると考えてきました。
ただし、成人ではSBSは成長とともに骨化します。
そのため、
「成人でも蝶形骨と後頭骨の間が、関節のように自由に動いている」
と理解するのは適切ではありません。
成人に対しては、SBSそのものが関節運動をしているというより、
頭蓋底全体に生じる微細な変形や、膜・周辺組織の張力変化を理解するための力学モデル
として捉える方が誤解が少ないと考えています。
骨だけではなく「膜」が重要になる
頭蓋仙骨モデルを理解するとき、骨と同じくらい重要なのが、
硬膜を中心とした膜組織
です。
頭蓋内部には、
- 大脳鎌
- 小脳鎌
- 小脳テント
などの膜構造があります。
これらはそれぞれ独立して浮いているわけではなく、連続した硬膜系を形成しています。
サザーランドは、この膜同士が互いに張力の影響を受ける仕組みを、
相互張力膜
Reciprocal Tension Membrane
として捉えました。
一つの膜の張力が変化すると、それに応じて別の膜にも張力変化が生じる。
一般の方には、
テントを張っている複数のロープ
をイメージすると分かりやすいかもしれません。
一本のロープを引けば、そのロープだけでなく、テント全体の張り方も変化します。
頭蓋仙骨モデルでは、頭蓋を単なる「骨の集まり」として見るのではなく、
内部に存在する膜の張力まで含めて考える
ということです。
頭蓋と仙骨をつなぐ「コア・リンク」
では、頭蓋の話に、なぜ骨盤にある仙骨が出てくるのでしょうか。
ここで重要になるのが、
頭蓋内硬膜から脊髄硬膜へ続く解剖学的な連続性
です。
頭蓋内部の硬膜は、大孔を通って脊髄硬膜へ続き、脊柱管内を下方へ走ります。
そして仙骨管上部まで連続します。
頭蓋仙骨オステオパシーでは、この頭蓋から仙骨へ続く膜性の連続を、
「コア・リンク」
として捉えます。

イメージすると、
頭蓋
↓
頭蓋内硬膜
↓
脊髄硬膜
↓
仙骨
という連続性があります。
つまり、頭と骨盤は離れているように見えても、身体内部では完全に独立した構造ではありません。
ただし、
「解剖学的につながっている」という事実と、「頭蓋の動きがそのまま仙骨へ伝わる」という機能的な説明は分けて考える必要があります。
ここが今回の記事の重要なポイントです。
古典的な頭蓋仙骨モデルでは、仙骨をどう捉えるのか?
古典的な頭蓋仙骨モデルでは、仙骨にもPRMに対応した微細な運動が生じると考えます。
吸気相・屈曲相では、
仙骨底が後方へ
仙骨尖が前方へ
動き、
呼気相・伸展相では、
仙骨底が前方へ
仙骨尖が後方へ
動くというモデルです。
整理すると、
| 吸気相・屈曲 | 呼気相・伸展 | |
|---|---|---|
| 頭蓋 | 横方向へ広がる | 横方向へ狭くなる |
| 周辺頭蓋骨 | 外旋 | 内旋 |
| 仙骨底 | 後方 | 前方 |
| 仙骨尖 | 前方 | 後方 |
古典的な頭蓋仙骨オステオパシーでは、
頭蓋と仙骨が一つのリズムの中で連動する
と捉えてきました。
ただし、ここは断定できる部分ではありません。
このような頭蓋と仙骨の一定方向への同期した運動が、現在の研究によって十分に実証されているわけではありません。
そのため、
「仙骨は必ずこの方向へ動く」
と考えるのではなく、
頭蓋仙骨オステオパシーで用いられてきた一つの機能モデル
として理解することが適切だと考えています。
頭蓋と仙骨は「硬膜で引っ張り合っている」のか?
「頭蓋と仙骨は硬膜でつながっている」
と聞くと、
頭蓋が動く
↓
硬膜が引っ張られる
↓
仙骨も動く
という、一本のロープのような仕組みを想像するかもしれません。
しかし、身体はそれほど単純ではありません。
頭蓋内の硬膜から脊髄硬膜へ続く解剖学的な連続性は存在します。
一方で、
硬膜が連続していることと、頭蓋の微細な運動が硬膜を介して一定方向に仙骨へ伝わることは、同じ意味ではありません。
頭蓋と仙骨の間には、
脊柱、靱帯、筋、筋膜、神経、血管、体液など、多くの構造があります。
また、頭蓋仙骨オステオパシーの専門書でも、後頭骨と仙骨の特定方向への影響については、
仮説であり、確証されているわけではない
ことが明記されています。
実際、2001年に頭部と仙骨のCRIを同時に触診した研究では、検者間の一致度が低く、頭部と仙骨で触知されたリズムにも差が認められました。
この結果は、古典的な「コア・リンクによって頭蓋と仙骨が同期して動く」という考え方を支持するものではありませんでした。
そのため私は、
「頭蓋と仙骨は硬膜によって直接引っ張り合っている」
と単純に捉えるよりも、
頭蓋から仙骨までには解剖学的な連続性があり、その中で膜・脊柱・筋膜・体液など複数の組織が関係している
と理解する方が適切だと考えています。
では、触れている「リズム」は何なのか?
ここは最近の研究で非常に興味深い部分です。
古典的な理論では、PRMやCRIと呼ばれるリズムは、
脳や脊髄の固有運動、脳脊髄液の波動、膜、頭蓋骨、仙骨の運動などによって生じると考えられてきました。
しかし現在では、
別の生理学的なリズムを触知している可能性
も検討されています。
2023年にScientific Reportsに掲載された研究では、熟練したオステオパスが触知したCRIと、額の皮膚血流にみられる低周波の振動との関連が調べられました。
その結果、触診されたCRIの周波数と、自律神経活動に関連すると考えられる皮膚血流の低周波振動との間に一定の関連が認められました。
これは、
「触診で感じているものが、すべて存在しない」
という話ではありません。
むしろ、
触れているリズムの正体が、古典的に考えられてきた頭蓋骨や脳脊髄液の動きとは別の生理現象である可能性
が出てきたということです。
最新の研究ではPRMをどう考えているのか?
2024年には、PRM・CRIの生理学的メカニズムについて系統的レビューが報告されました。
193報から115報を評価し、最終的に28報が解析されています。
そこで検討されたのは、
- サザーランドが提唱した古典的な5要素
- 血管のvasomotion
- リンパ系の振動
- Traube-Hering-Mayer(THM)波
- 心拍変動
- 呼吸
- 細胞外マトリックス
などです。
レビューでは、古典的なサザーランドモデルだけでは現在の生理学的知見を十分に説明できず、
自律神経活動と関係するTHM波や血管運動など、他の生理的リズムを含めてPRM・CRIを再検討する必要がある
と結論づけています。
ただし、このレビューでも重要な問題があります。
PRM・CRIを扱った研究そのものの方法論的な質がまだ十分ではなく、評価した28報の中でも質の高い研究は限られていました。
つまり現時点では、
「古典的なPRMモデルが証明された」わけでもなければ、「新しいメカニズムが完全に確定した」わけでもありません。
研究が進むことで、これまで手で「リズム」として感じてきた現象を、血流・自律神経・筋膜・体液などの生理学から再解釈できる可能性があります。
2026年のレビューでも、頭蓋仙骨系をめぐる生理学的メカニズムについては依然として議論があり、今後の研究が必要な領域として整理されています。
「解剖学」と「モデル」を分けて考える
ここまでを一度整理してみます。
まず、
頭蓋内硬膜と脊髄硬膜が連続している
ことは解剖学的な構造として確認できます。
頭蓋骨や縫合も、力が加わればごく微細に変形します。
また、人間の身体には、心拍、呼吸、血圧、自律神経活動、血管運動など、さまざまな生理的リズムが存在します。
一方、
PRMによって頭蓋と仙骨が一定のパターンでリズミカルに動く
という説明は、オステオパシーで発展してきた機能モデルです。
さらに、
後頭骨の特定方向への運動が、硬膜を介して仙骨を特定方向へ動かす
という一対一の力学的な説明になると、現在も仮説として考える必要があります。
つまり、
解剖学的につながっていることと、そのつながりによって一定方向の運動が必ず伝わることは、同じ意味ではありません。
ここを混同しないことが、とても大切です。
だからモデルを学ぶ意味がない、というわけではない
ここまで読むと、
「では、頭蓋仙骨モデルを学ぶ意味はないのでは?」
と思われるかもしれません。
私はそうは考えていません。
身体を理解するときには、
解剖学、生理学、神経学などの実際の知識が土台になります。
一方で、臨床では、
「どこが、どこと関係している可能性があるのか」
を考えるためのモデルも必要になります。
大切なのは、
モデルを事実そのものにしてしまわないこと
だと思います。
昔から受け継がれてきた理論をそのまま信じるのではなく、
現在分かっている解剖学や生理学と照らし合わせながら、
「このモデルは何を観察するために役立つのか?」
と考える。
私は、そういう学び方をしたいと思っています。
臨床では「骨の位置」だけを見ているわけではない
頭蓋仙骨領域の触診では、
「この骨が右にズレている」
という単純な評価だけをするわけではありません。
見るのは、
- 動きの幅
- 左右差
- 組織の柔軟性
- 抵抗感
- 張力
- リズム
- 動きの質
などです。
そして、頭蓋だけで評価を完結させるわけでもありません。
頸部、胸郭、脊柱、骨盤、仙骨、呼吸、筋膜など、
身体全体の中でどのような関係が生じているのか
を考えます。
これは、
「身体は一つのユニットである」
というオステオパシーの基本的な考え方にもつながります。
頭蓋仙骨オステオパシーは「頭だけの施術」ではない
「頭蓋仙骨オステオパシー」という言葉からは、頭だけを触る施術を想像するかもしれません。
しかし、この考え方を学んでいくと、実際にはかなり広い身体のつながりを扱っています。
脳・脊髄。
脳脊髄液。
頭蓋内膜。
脊髄硬膜。
頭蓋骨。
仙骨。
そして、その外側には、
筋肉、筋膜、靱帯、神経、血管があります。
これらを一つずつ理解しながら、
身体の中でどのようにつながり、どのように影響し合っているのかを考える。
私自身、オステオパシーを学ぶ中で、ここにとても面白さを感じています。
まとめ
今回は、頭蓋と仙骨の動きを、
一次呼吸メカニズム(PRM)
という考え方から整理しました。
古典的な頭蓋仙骨モデルでは、
頭蓋の微細な変化を「屈曲」と「伸展」という基本パターンで捉え、それに伴って仙骨にも対応した運動が生じると考えます。
その背景には、
脳・脊髄、脳脊髄液、相互張力膜、頭蓋骨の微細な可動性、そして頭蓋から仙骨へ続く硬膜の連続性があります。
一方で、現在の研究まで確認すると、
古典的なPRMの5要素や、頭蓋と仙骨が一定方向に同期して動くというメカニズムが、そのまま実証されているわけではありません。
近年では、血管運動や自律神経活動、THM波など、身体に存在する別の生理的リズムとの関係も研究されています。
だからこそ私は、
解剖学的に確認できること。
オステオパシーで発展してきた機能モデル。
そして、現在も仮説として考える必要があること。
これらを分けながら学ぶことが大切だと考えています。
私自身も、
「この手技をするから」ではなく、
「なぜここを評価するのか」
まで理解したうえで、施術につなげていきたいと思っています。
これからも専門書や文献を確認しながら、オステオパシーや身体の仕組みについて、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。
関連記事
▶︎ 頭と骨盤はつながっている?オステオパシーにおける「コア・リンク」という考え方

今回の記事と合わせて読んでいただくと、
「頭蓋と仙骨は構造としてどのようにつながっているのか」
→
「そのつながりをオステオパシーではどのような動きとして捉えてきたのか」
という流れが理解しやすくなると思います。
【参考書籍・研究文献】
- フィリップ・リヒター/エリック・ヘブゲン
『手技療法とオステオパシーにおける トリガーポイントと筋肉連鎖』- John E. Upledger, Jon D. Vredevoogd
『頭蓋仙骨治療』- Torsten Liem, Tobias K. Dobler
『クラニオセイクラル・オステオパシー ― 基礎と実践をひとつにまとめたわかりやすいチェックリスト』- Mériaux F, Stubbe L, Guyon A.
Physiological Mechanisms Underlying the Primary Respiratory Mechanism (PRM) and Cranial Rhythmic Impulse (CRI) in Osteopathy: A Systematic Review.
Healthcare (Basel). 2024;12(24):2503.
doi:10.3390/healthcare12242503.- Pelz H, Müller G, Keller M, et al.
Validation of subjective manual palpation using objective physiological recordings of the cranial rhythmic impulse during osteopathic manipulative intervention.
Scientific Reports. 2023;13:6611.- Moran RW, Gibbons P.
Intraexaminer and interexaminer reliability for palpation of the cranial rhythmic impulse at the head and sacrum.
J Manipulative Physiol Ther. 2001;24(3):183-190.- Bis M, Tarnawski AS.
Craniosacral therapy and the pathophysiology of the craniosacral system: Mechanisms, controversies, and proposed future research directions.
J Physiol Pharmacol. 2026;77(1):15-24.
doi:10.26402/jpp.2026.1.02.

