投球障害肩(野球肩)|投球時の肩の痛みでお悩みの方へ– 名古屋市東区・森下駅徒歩1分 –
ボールを投げると肩が痛い。
普段の生活では問題ないのに、強く投げたときだけ痛む。
以前より球速が出ない、肩が重い、思い切って腕を振れない。
このような投球に伴う肩の症状をまとめて、**投球障害肩(一般に「野球肩」と呼ばれることもあります)**と表現します。
ただし、投球障害肩は一つの病名ではありません。
肩関節の中にある関節唇、腱板、上腕二頭筋長頭腱などの損傷だけでなく、画像では明確な損傷が確認できない段階でも、投球時に痛みや違和感が生じることがあります。
そのため、
「野球肩だからこの筋肉をほぐせばよい」
と一つの原因に決めることはできません。
UNITYでは、痛む肩だけではなく、どの投球動作で痛むのか、肩甲骨・胸郭・体幹・股関節の機能、投球フォーム、投球量などを確認します。
このような症状でお悩みではありませんか?
✓ ボールを投げると肩が痛い
✓ 強く投げたときだけ肩が痛む
✓ 腕を後ろへ引いたときに痛い
✓ ボールを離す前後で肩が痛む
✓ 投球後に肩が重くなる
✓ 肩の前側や後ろ側に痛みがある
✓ 以前より球速が落ちた
✓ 肩が抜ける・不安定な感じがする
✓ 思い切って腕を振れない
✓ 投げ続けると徐々に痛みが強くなる
✓ 休むと軽くなるが、投球を再開すると再発する
✓ 肩のストレッチをしているが投球時痛が続いている
✓ 投球フォームを変えてから肩が痛くなった
✓ 何度も同じ肩の痛みを繰り返している
特に投球障害肩では、**「どの瞬間に痛むのか」**が状態を考えるうえで重要な情報になります。
投球障害肩(野球肩)とは
投球障害肩は、投球やオーバーヘッド動作を繰り返すことで生じる肩の痛み・違和感・機能低下をまとめた呼び方です。
投球では、肩を大きく外へひねった状態から非常に速い速度で腕を振り、ボールを離したあとには腕を急速に減速させます。
そのため肩には、一球ごとに大きな負荷が加わります。
投球障害肩に含まれる病態には、
- 関節唇損傷
- 腱板損傷
- 上腕二頭筋長頭腱の障害
- 肩関節内でのインピンジメント
- 肩峰下でのインピンジメント
- 成長期の上腕骨近位骨端線障害
などがあります。
つまり、「肩が痛い=すべて同じ野球肩」ではありません。
痛む場所や投球フェーズ、年齢、身体所見などを踏まえて、まず何が起きているのかを確認することが重要です。
どのタイミングで痛むかが重要です
投球動作はいくつかの段階に分けて考えることができます。
例えば、
腕を上げてボールを後ろへ引く段階
肩が最大まで外旋する段階
ボールを加速させる段階
ボールを離す段階
投げ終わった腕を減速させる段階
などです。
肩に痛みがある場合、
「腕を後ろへ引くと痛い」
のか、
「ボールを離す瞬間に痛い」
のか、
「投げ終わったあとに痛い」
のかによって、疑われる組織や負担のかかり方が異なります。
そのためUNITYでも、「肩が痛いです」だけではなく、投球動作のどのタイミングで症状が出るのかを詳しく確認します。

肩を大きくひねる動作では大きな負荷がかかります
投球では、ボールを加速させる直前に肩が大きく外旋します。
この最大外旋位付近では、肩関節に大きな力や回旋ストレスが加わります。
また、肩が過度に後方へ入りすぎるような投球動作では、肩関節内部への負担が増える可能性があります。
一方で、投球選手にとって十分な外旋可動域はパフォーマンスにも必要です。
そのため、
「肩が柔らかいから悪い」
「外旋を減らせばいい」
ということではありません。
重要なのは、必要な可動域を保ちながら、その範囲を肩甲骨・体幹を含めて適切にコントロールできているかです。
ボールを投げ終わったあとも肩には負荷がかかります
投球では、ボールを離した瞬間に肩への負担が終わるわけではありません。
ボールリリース後には、高速で動いていた腕を減速させる必要があります。
このとき肩の後方や肩甲骨周囲の筋肉には大きな負荷がかかります。
そのため、
「投げる瞬間ではなく、投げ終わったあとに肩の後ろが痛い」
という方もいます。
投球障害肩では、ボールを加速する能力だけではなく、投球後に腕を安全に減速できる筋力や持久力も重要です。
肩の内旋が硬いことが原因なのでしょうか?
投球選手では、投球側の肩が非投球側と比べて、
外旋しやすく、内旋しにくい
という特徴がみられることがあります。
この内旋制限は、**GIRD(Glenohumeral Internal Rotation Deficit)**と呼ばれることがあります。
しかし、
「内旋が硬い=投球障害肩の原因」
と単純に考えることはできません。
投球選手の可動域には、筋肉や関節包だけでなく、成長期から生じる上腕骨の形態的な適応も関係しています。
そのため、左右差だけを見て無理に内旋方向へストレッチするのではなく、
- 外旋を含めた肩全体の可動域
- 痛み
- 肩甲骨の動き
- 筋力
- 投球フォーム
などを合わせて評価することが重要です。
肩甲骨も確認するのはなぜですか?
腕を大きく動かすとき、上腕骨だけが動いているわけではありません。
肩甲骨も胸郭の上を動きながら、肩関節の位置や動きを支えています。
投球時に肩甲骨の上方回旋や後傾などが十分に行えない場合、肩関節だけで大きな動きを補おうとすることがあります。
そのためUNITYでは、
- 肩甲骨の動き
- 肩甲骨周囲筋の働き
- 腕を上げたときの左右差
- 疲れてきたときの肩甲骨の動き
なども確認します。
ただし、
「肩甲骨が少し左右で違う=それが痛みの原因」
と決めつけることはありません。
実際に肩甲骨の動きを補助したときに痛みや筋力が変化するかなど、症状との関連を確認することが重要です。
なぜ股関節や体幹まで確認するのですか?
投球は、肩や腕だけで行う動作ではありません。
下半身で生み出した力を、
脚 → 骨盤 → 体幹 → 肩甲骨 → 肩 → 肘 → 手
へ伝えてボールを投げる全身運動です。
例えば、
- 軸足で安定して立てない
- ステップ足へ十分に体重移動できない
- 股関節が動きにくい
- 胸郭を回旋しにくい
- 骨盤と体幹の回旋タイミングが合わない
といった状態では、肩や肘だけで投球動作を補う場合があります。
そのためUNITYでは、投球障害肩であっても肩だけを評価するのではなく、必要に応じて股関節・体幹・胸郭・下肢まで確認します。
まず医療機関への相談を優先してほしい症状
次のような症状がある場合には、自己判断で投球を続けず、整形外科などの医療機関へご相談ください。
✓ 強い痛みで腕を上げられない
✓ 投球時に「ブチッ」「ガクッ」とした感覚があった
✓ 明らかな筋力低下がある
✓ 肩が抜けた、または脱臼したような感覚がある
✓ 安静時や夜間にも強い痛みがある
✓ しびれ・感覚低下がある
✓ 手や腕に力が入りにくい
✓ 手が冷たい、色が変わるなどの症状がある
✓ 投球するたびに症状が強くなっている
✓ 急激に球速や投球能力が低下した
✓ 成長期の選手で、投球時の肩痛が続いている
✓ 数日休んでも症状がほとんど変わらない
特に成長期では、筋肉や腱だけではなく上腕骨の成長軟骨周辺に障害が生じることがあります。
痛みを我慢して投げ続けず、まず状態を確認することが重要です。
UNITYでは何を確認するのか
投球障害肩では、肩を押して痛い場所を確認するだけでは十分ではありません。
UNITYでは、医療機関での診断内容を踏まえながら、
✓ どの投球フェーズで痛むか
✓ 痛む場所
✓ 何%程度の力で投げると痛むか
✓ 投球後の症状
✓ 肩の外旋・内旋可動域
✓ 肩全体の可動域
✓ 腱板の筋力
✓ 肩甲骨の動き
✓ 肩甲骨周囲筋の機能
✓ 胸椎の伸展・回旋
✓ 体幹の回旋
✓ 股関節の可動域・筋力
✓ 軸足での安定性
✓ ステップ足での支持
✓ 投球フォーム
✓ 球速・投球強度
✓ 投球数・投球頻度
✓ 練習量
✓ 過去の肩・肘の障害歴
などを確認します。
特に重要なのは、
「肩に何が起きているのか」
と、
「なぜ投球時にその肩へ負担が集中しているのか」
を分けて考えることです。
UNITYでの対応
UNITYでは、「肩が硬いからとにかくストレッチする」「痛い場所を強く揉む」だけの対応は行いません。
まず、医療機関で診断を受けている場合には、その内容と現在許可されている運動範囲を確認します。
そのうえで、
- 肩関節の可動性
- 腱板機能
- 肩甲骨周囲筋の機能
- 胸郭・体幹の動き
- 股関節・下肢の機能
- 投球動作
- 投球量・強度
などを確認し、現在不足している機能に合わせて徒手的な対応や運動を組み合わせます。
投球を再開するときには、いきなり全力投球へ戻すのではなく、距離・強度・球数を段階的に上げながら肩の反応を確認することが重要です。
痛みがあるときは投球を休んだ方がいいですか?
痛みが強くなる状態で、同じ投球量を続けることはおすすめしません。
投球量を減らす、強度を下げる、一定期間投球を休止するなど、現在の状態に合わせて負荷を調整します。
ただし、
「休めばそれだけで再発しなくなる」
とは限りません。
投球を休むことで痛みが落ち着いても、肩の筋力や肩甲骨・体幹の機能、投球動作、投球量などの問題が残っていれば、再開後に症状が繰り返されることがあります。
そのため、休養とあわせて再び投げるために必要な身体機能を確認することが重要です。
投球フォームは変えた方がいいですか?
投球フォームを確認することは重要ですが、見た目だけで「悪いフォーム」と決めることはありません。
例えば、
- 肘が下がっている
- 肩が過度に後方へ入る
- 体幹が早く開く
- ステップ足が大きく外へ開く
などがみられても、その背景に股関節や胸郭の動き、片脚での安定性などの問題がある場合があります。
フォームだけを無理に変えるのではなく、
「なぜその投げ方になっているのか」
を身体機能と合わせて確認することが大切です。
必要に応じて動画なども使いながら、投球動作を確認します。
いつ投球に戻れますか?
投球再開の時期は、症状や診断内容によって異なります。
重要なのは、
「○週間休んだから全力投球」
と期間だけで判断しないことです。
例えば、
- 日常生活で痛みがない
- 肩の可動域が確保されている
- 腱板や肩甲骨周囲筋の機能が回復している
- 軽い投球で症状が出ない
- 投球後・翌日に痛みが増えない
- 徐々に距離・球数・強度を上げられる
などを確認しながら進めます。
ポジションや競技レベルによって必要な投球強度も異なるため、その選手が実際に必要とするレベルまで段階的に戻していくことが大切です。
よくある質問
肩をストレッチすれば野球肩はよくなりますか?
肩の可動域に問題がある場合には、ストレッチを行うことがあります。
ただし、投球障害肩だから全員が同じストレッチをすればよいわけではありません。
投球選手では骨格的な適応によって内旋が少なくなっている場合もあります。
そのため、左右差だけを理由に無理に内旋可動域を広げるのではなく、肩全体の可動域や症状を確認して必要な運動を選択します。
肩だけ鍛えれば投球障害を予防できますか?
肩の筋力は重要ですが、投球は全身を使う動作です。
肩甲骨、胸郭、体幹、股関節、下肢からの力を適切につなげる必要があります。
そのためUNITYでは、肩だけを強くするのではなく、現在不足している身体機能を確認しながらトレーニングを選択します。
何回くらい通えばよくなりますか?
投球障害肩は、関係している組織、症状が続いている期間、投球量、競技レベル、身体機能などによって必要な対応が異なります。
例えば、
「全力投球のときだけ少し痛む方」
と、
「軽いキャッチボールでも痛みがあり、医療機関で関節唇や腱板の損傷を指摘されている方」
では状態が異なります。
そのため、最初から「○回で投げられるようになります」と一律にお伝えすることはできません。
UNITYでは、医療機関での診断内容と現在の身体機能を確認し、どの強度・距離・競技レベルまで戻したいのかを踏まえて、その方に合わせた通い方をご提案します。
関連する症状・疾患
投球障害肩と関連する肩・投球による症状についてもご紹介しています。
気になる症状がある方は、あわせてご覧ください。
投球時の肩の痛みでお困りの方へ
投球障害肩では、痛む肩だけでなく、肩甲骨・胸郭・体幹・股関節・下肢、そして実際の投球動作まで合わせて確認することが大切です。
「強く投げると肩が痛い」
「休むとよくなるが、投げ始めるとまた痛む」
「以前のように思い切って腕を振れない」
といった方は、どの投球動作・負荷で肩に症状が出ているのか、一度整理してみませんか。
医療機関で診断・治療を受けている方は、その方針を確認しながら、投球復帰に必要な身体機能と動作をみていきます。
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