呼吸が浅いと腰痛につながることがあります

こんにちは!
UNITYボディコンディショニングの山崎です!
名古屋市東区芳野・森下駅近くで、
不調や痛みの改善を目指した
ボディコンディショニングサロンを運営しています。
はじめに
「腰がずっと張っている」
「マッサージしても戻ってしまう」
「反り腰っぽい感じがする」
このような症状がある場合、筋肉や骨格だけではなく、“呼吸”が関係しているケースがあります。
実際、呼吸は単純に空気を吸うだけではなく、体幹の安定性とも深く関係しています。
近年では、
・横隔膜
・腹横筋
・多裂筋
・骨盤底筋
などが協調して働くことで、脊柱安定化へ関与することが報告されています。
今回は、呼吸と腰痛の関係について、解剖学・運動学・体幹機能の視点から解説します。
横隔膜は「呼吸」と「体幹安定」の両方へ関わっています
呼吸で重要になる筋肉が「横隔膜」です。
横隔膜は胸郭の下部へドーム状に存在しており、吸気時に下降することで肺へ空気を取り込みます。
しかし横隔膜は、呼吸だけではなく、
・腹腔内圧(IAP)
・脊柱安定化
・体幹支持
にも関与しています。
実際、Hodgesらの研究では、腹横筋が四肢運動に先行して活動することが報告されており、体幹安定化との関連が示されています。
さらにKolarらは、横隔膜機能と姿勢制御・脊柱安定化との関係を報告しています。
つまり呼吸は、“酸素を取り込むだけ”ではなく、身体を安定させる機能とも深く関係しています。

呼吸が浅くなると「腰が頑張りやすくなる」ことがあります
本来、横隔膜がしっかり働くことで、
腹圧形成
体幹安定
脊柱支持
が行われています。
しかし、
ストレス
長時間座位
猫背姿勢
胸郭可動性低下
などによって呼吸が浅くなると、横隔膜機能が低下しやすくなる場合があります。
すると身体は、不足した安定性を補うために、
脊柱起立筋群
腰方形筋
胸腰筋膜
などを過剰に使いやすくなる場合があります。
つまり、
「腰で頑張って安定を作っている状態」
になりやすくなることがあります。
その結果、
腰部緊張
慢性的な張り感
腰椎伸展ストレス増加
などにつながる可能性があります。

呼吸が浅い方では胸郭の動きが低下していることがあります
呼吸では、本来、
肋骨
胸郭
横隔膜
腹部
が立体的に動いています。
しかし、
長時間のデスクワーク
猫背姿勢
ストレス状態
などが続くと、胸郭可動性が低下しやすくなる場合があります。
すると、
肩で呼吸する
首へ力が入りやすい
呼吸補助筋優位
などが起こりやすくなります。
さらに体幹の安定性低下を補うために、腰部筋群が過活動となるケースもあります。
つまり、
「呼吸の問題」
が、
首肩だけではなく腰部へも影響している可能性があります。
「腰だけ」をみても改善しないことがあります
腰痛がある場合でも、
腰椎
筋肉
椎間関節
だけではなく、
呼吸
胸郭
横隔膜
腹圧
姿勢制御
などを含めてみることが重要になります。
実際には、
“腰が悪い”
というより、
「呼吸による体幹安定性低下を、腰が代償している」
ケースも少なくありません。
まとめ
呼吸が浅くなることで、
横隔膜機能低下
腹圧低下
体幹安定性低下
腰部筋過活動
などが起こりやすくなる場合があります。
特に、
腰が慢性的に張る
マッサージしても戻る
反り腰っぽい
首肩も緊張しやすい
という方では、呼吸機能も重要になることがあります。
そのため、「腰だけ」ではなく、呼吸や胸郭機能も含めてみていくことが大切です。
長時間の座位姿勢と腰痛の関係についてはこちらの記事でも解説しています。
【参考資料】
Kolar P, et al.
“Postural Function of the Diaphragm in Persons With and Without Chronic Low Back Pain”
Journal of Orthopaedic & Sports Physical TherapyHodges PW, Richardson CA
“Inefficient muscular stabilization of the lumbar spine associated with low back pain”
Spine

