この肩の外側の痛み、腋窩神経が関係しているかもしれません

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UNITYボディコンディショニングの山崎です!

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ボディコンディショニングサロンを運営しています。

目次

はじめに

「肩の外側がズキッと痛む」

「腕を横から上げると、三角筋のあたりが痛い」

「肩の後ろから外側にかけて、重だるさが続いている」

このような症状があると、五十肩や腱板の問題を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

もちろん、肩の外側に痛みが出る原因として、腱板や関節包、滑液包などの問題は少なくありません。

しかし、肩の外側に痛みを感じている方のなかには、肩の周囲を走る「腋窩神経」が関係している可能性もあります。

今回は、一般的にはあまり知られていない腋窩神経の解剖と、肩の外側の痛みとの関係について詳しく解説します。

このような症状はありませんか?

・肩の外側や三角筋のあたりが痛い

・腕を横から上げると痛みが出る

・高いところの物を取る動作がつらい

・服を着るときに肩が痛む

・腕を後ろに引くと肩の後方が痛い

・肩の後ろから外側にかけて重だるい

・左右を比べると、片方の腕に力が入りにくい

・肩の外側にしびれや感覚の違和感がある

・肩の後ろを押すと強い痛みを感じる

このような症状がある場合、腱板や関節だけでなく、腋窩神経とその周囲の組織も確認する必要があります。

ただし、これらに当てはまるからといって、腋窩神経が原因だと決まるわけではありません。

痛みの場所だけで判断せず、筋力や感覚、関節の動きなどを組み合わせて評価することが重要です。

腋窩神経とは?

腋窩神経は、首から腕へ向かって伸びる神経の集まりである「腕神経叢」から分かれる末梢神経の一つです。

主に頸椎のC5・C6と関係し、腕神経叢の後神経束から分岐します。

分岐した腋窩神経は、小胸筋の深い部分から肩の後方へ向かい、大円筋や上腕三頭筋長頭の近くを通過します。

その後、肩の後方にある「四辺形間隙」と呼ばれる狭い空間を通り、上腕骨の外科頸付近を回り込むように走行します。

腋窩神経は、単に皮膚の感覚を伝えるだけの神経ではありません。

肩を動かすうえで重要な三角筋や小円筋に運動の指令を伝えるとともに、肩関節周辺や肩外側の皮膚の感覚にも関係しています。

そのため、腋窩神経の働きが低下すると、痛みだけでなく、腕の上げにくさや力の入りにくさとして現れることがあります。

腋窩神経が通る「四辺形間隙」

肩の後方には、四辺形間隙と呼ばれるスペースがあります。

四辺形間隙は、

・上側の小円筋

・下側の大円筋

・内側の上腕三頭筋長頭

・外側の上腕骨

によって囲まれています。

腋窩神経は、この筋肉と骨に囲まれた狭い場所を通過します。

腋窩神経の本幹は、大円筋と上腕三頭筋長頭の深い部分を走り、四辺形間隙付近で前枝と後枝に分かれます。

この部分で周囲の筋肉や軟部組織の緊張が強くなったり、組織同士の滑りが低下したりすると、腋窩神経に負担が加わる可能性があります。

神経が完全に傷ついていなくても、周囲の組織との滑走性が低下することで、肩の痛みや筋力低下につながることがあります。

腋窩神経の前枝と後枝

腋窩神経は、四辺形間隙付近を通過したあと、主に前枝と後枝に分かれます。

それぞれ支配する筋肉や感覚の範囲が異なるため、どの動作で力が入りにくいかを確認することで、神経のどの部分が関係しているかを推測する手がかりになります。

腋窩神経の前枝

前枝は、上腕骨の周囲を回りながら三角筋の深い部分を走行します。

主に三角筋の前部中部に運動の指令を送ります。

三角筋前部は、腕を前方へ上げる動きに関係します。

三角筋中部は、腕を横方向へ上げる動きに関係します。

そのため、腋窩神経の前枝が影響を受けている場合には、

・腕を前から上げると力が入りにくい

・腕を横から上げると痛い

・三角筋の前方や外側に痛みを感じる

といった症状がみられることがあります。

前枝からは、肩峰下滑液包や上腕二頭筋長頭腱の近くまで知覚に関係する枝が伸びています。

そのため、腋窩神経による痛みであっても、腱板や滑液包の痛みと似た場所に症状が現れる可能性があります。

腋窩神経の後枝

後枝は、主に三角筋後部小円筋に運動の指令を送ります。

三角筋後部は、腕を後ろへ動かす肩関節の伸展に関係します。

小円筋は、腕を外側へひねる肩関節の外旋や、上腕骨頭を安定させる働きに関係します。

そのため、腋窩神経の後枝が影響を受けている場合には、

・腕を後ろへ引くと痛い

・肩を外側へひねる動きで力が入りにくい

・ボールを投げる動作がしにくい

・ゴルフスイングのトップやフォローで肩が痛い

・肩の後方から外側に痛みを感じる

といった症状が現れる可能性があります。

また、後枝の一部は「上外側上腕皮神経」となり、肩の外側にある皮膚の感覚に関係します。

この部分は、三角筋の外側付近にあたります。

そのため、腋窩神経に負担が加わると、肩の外側に痛みやしびれ、触ったときの感覚の違いが現れることがあります。

腋窩神経が関係すると、どこが痛くなる?

腋窩神経に由来する痛みは、肩の外側だけに現れるとは限りません。

・肩の後ろ側

・肩の後方から下方

・三角筋の外側

・肩の前方

・上腕の外側

など、比較的広い範囲に痛みを感じる可能性があります。

このため、痛みの場所だけを確認すると、腱板損傷や肩峰下滑液包の炎症、五十肩などと区別しにくいことがあります。

「肩の外側が痛いから三角筋が硬い」

「腕を上げると痛いから腱板が悪い」

と、痛い場所だけで原因を決めることはできません。

腋窩神経は三角筋や小円筋を動かす神経でもあるため、痛みの範囲だけでなく、筋力低下や筋肉の萎縮、感覚の変化なども確認する必要があります。

動きによって腋窩神経の前枝と後枝を確認する

腋窩神経の状態を評価するときには、肩の動きに対してどの筋肉が働いているかを確認します。

腕を前に上げる肩関節屈曲では、主に三角筋前部が働くため、腋窩神経前枝の状態を確認する手がかりになります。

腕を横に上げる肩関節外転では、主に三角筋中部が働くため、同じく腋窩神経前枝の状態を確認します。

腕を後ろへ動かす肩関節伸展では、三角筋後部が働くため、腋窩神経後枝の状態を確認する手がかりになります。

腕を上げた状態で外側へひねる動きでは、小円筋が働くため、腋窩神経後枝の状態を確認します。

どの動きで力が入りにくいのかを詳しく調べることで、前枝の問題なのか、後枝の問題なのか、あるいはその両方が関係しているのかを考えていきます。

ただし、肩の外転には腱板を構成する棘上筋なども関係します。

そのため、一つの筋力検査だけで腋窩神経の問題と判断することはできません。

神経の問題は「しびれ」だけではありません

神経の問題と聞くと、多くの方は手や腕のしびれを想像すると思います。

しかし、末梢神経への負担は、必ずしもしびれだけとして現れるわけではありません。

・筋肉に力が入りにくい

・肩が重い

・腕を上げにくい

・特定の動きだけ痛い

・肩の後ろに強い圧痛がある

・筋肉がうまく収縮しない

といった症状として現れる場合もあります。

腋窩神経には、筋肉を動かす運動神経と、関節や皮膚の情報を伝える知覚神経の両方が含まれています。

そのため、感覚の異常が目立たなくても、三角筋や小円筋の筋力低下として問題が現れる可能性があります。

腋窩神経だけが原因とは限りません

肩の外側の痛みには、さまざまな組織が関係します。

・腱板

・肩峰下滑液包

・上腕二頭筋長頭腱

・関節包

・三角筋

・腋窩神経

・肩甲上神経

・首から出る神経

これらの問題が単独で起こることもあれば、複数の要因が重なっていることもあります。

また、腋窩神経への負担が疑われる場合でも、負担が加わっている場所が一か所だけとは限りません。

四辺形間隙だけでなく、その先にある三角筋の深部や、前枝・後枝の周囲で滑走性が低下している可能性もあります。

そのため、一か所を強く押したり、痛い部分だけを揉んだりするのではなく、神経の走行と筋肉の働きを踏まえて評価することが大切です。

UNITYで確認するポイント

UNITYボディコンディショニングでは、肩の外側が痛いからといって、最初から原因を一つに決めつけることはありません。

まず、どの場所に、どのような痛みが出ているのかを詳しく確認します。

そのうえで、

・腕を前から上げるときの筋力

・腕を横から上げるときの筋力

・腕を後ろへ動かすときの筋力

・肩を外側へひねるときの筋力

・三角筋や小円筋の筋肉の状態

・四辺形間隙周辺の圧痛

・肩外側の感覚の左右差

・首や肩甲骨、胸郭の動き

などを組み合わせて評価します。

腋窩神経への負担が考えられる場合には、神経そのものを強く押すのではなく、周囲の筋肉や軟部組織が滑らかに動ける状態を目指して施術を行います。

さらに、三角筋や小円筋が適切に働いているかを確認し、必要に応じて軽い運動を取り入れます。

一時的に筋肉を緩めるだけではなく、施術後に腕が上げやすくなったか、筋力が変化したか、痛みがどう変わったかを確認することが重要です。

医療機関への受診が必要な場合

肩の外側に痛みがある方のなかでも、

・転倒や肩の脱臼後から腕が上がらない

・急に強い筋力低下が現れた

・肩の外側に明らかなしびれや感覚低下がある

・三角筋が目に見えて痩せてきた

・安静にしていても強い痛みが続く

といった場合には、早めに整形外科などの医療機関を受診することが大切です。

腋窩神経の問題が疑われる場合も、症状の程度や発症のきっかけによって対応は異なります。

まとめ

肩の外側に痛みがあると、腱板や五十肩、三角筋の問題だけに目が向きやすくなります。

しかし、肩の後方から上腕骨の周囲を走る腋窩神経が、痛みや腕の上げにくさ、筋力低下に関係している可能性もあります。

特に、

・肩の外側や後方が痛い

・腕を横から上げると痛い

・腕を後ろに引くと痛い

・肩を外側へひねると力が入りにくい

・肩外側の感覚に違和感がある

という場合には、筋肉や関節だけでなく、腋窩神経の走行や働きも確認することが重要です。

長引く肩の痛みは、痛い場所だけに原因があるとは限りません。

どの組織が痛みに関係しているのかを丁寧に評価し、一人ひとりの状態に合わせて施術や運動を考えることが大切です。

名古屋市東区で肩の外側の痛みや、腕の上げにくさにお悩みの方は、UNITYボディコンディショニングへご相談ください

【参考書籍】

『末梢神経とエコーから紐解く痛みの解釈』

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