前かがみで腰が痛い人に多い身体の特徴

こんにちは!
UNITYボディコンディショニングの山崎です!
名古屋市東区芳野・森下駅近くで、
不調や痛みの改善を目指した
ボディコンディショニングサロンを運営しています。
はじめに
「前かがみで腰が痛い」
この症状は、
日常生活でも非常に多くみられます。
実際には、
単純に“腰だけ”の問題ではなく、
股関節や筋肉、神経の働きなど、
身体全体の使い方が関係している場合もあります。
今回は、
前かがみで腰が痛くなる時にみられやすい身体の特徴について、
解剖学・運動学的な視点も含めて解説します。
前かがみでは椎間板への負荷が増加しやすくなります
前屈動作では、
- 椎間板
- 椎間関節
- 筋・筋膜
- 靭帯
- 神経組織
などへストレスが加わります。
特に椎間板は、
「圧縮」+「曲げ」
という負荷を受けやすくなるため、
繰り返される前屈動作によって症状が誘発されるケースがあります。
Nachemsonらの古典的研究では、
椎間板内圧は立位を100%とした場合、
- 仰向け:約25%
- 立位:100%
- 前屈座位:約185%
- 重量物を持った前屈:約220%以上
まで増加すると報告されています。
つまり、
「座って前かがみ」
という姿勢は、
腰へかなり負担が集中しやすい姿勢とも考えられています。

股関節が硬い人ほど腰で代償しやすくなります
本来、
前かがみ動作は、
- 股関節
- 骨盤
- 胸椎
- 腰椎
が連動して行われています。
しかし、
- 股関節伸展制限
- ハムストリングス短縮
- 骨盤後傾傾向
- 胸郭の硬さ
などがあると、
腰椎の屈曲量が増えやすくなります。
特に臨床では、
「股関節で曲がれず、
腰だけで曲がっている」
ような動作パターンをよくみかけます。

前かがみで痛い人にみられやすい筋肉の特徴
前屈時腰痛では特に、
- 脊柱起立筋
- 多裂筋
- 腰方形筋
- ハムストリングス
- 大殿筋
- 腸腰筋
などが関係するケースがあります。
例えば、
ハムストリングスの柔軟性低下によって、
骨盤前傾が制限されると、
腰椎の運動量が増えやすくなります。
また、
多裂筋や腹横筋などの
体幹安定機構がうまく機能しない場合、
脊柱起立筋が過剰に働きやすくなるケースもあります。
『成田崇矢の臨床 腰痛』や
『腰椎の機能障害と運動療法ガイドブック』でも、
腰痛を“局所だけ”でみるのではなく、
股関節・骨盤・体幹機能との連動
を含めて評価する重要性が示されています。

「ヘルニア=痛み」ではないこともあります
腰痛があると、
「ヘルニアかもしれない」
と不安になる方も多いと思います。
もちろん、
椎間板由来の症状が関与するケースもあります。
しかし近年では、
無症状の方でもMRI異常所見がみられる
ことが報告されています。
つまり、
「画像で異常=必ず痛い」
とは限りません。
『非特異的腰痛の解体新書』でも、
腰痛診療では
“pain generator”
つまり、
「どの組織が症状へ関与しているのか」
を見極める重要性が述べられています。

神経症状が関係するケースもあります
前かがみで、
- お尻の痛み
- 太ももの張り
- 下肢のしびれ
- 電気が走る感覚
などを伴う場合は、
神経組織へのストレスが関与しているケースもあります。
特に坐骨神経は、
腰部〜殿部〜下肢へ連続しているため、
周囲組織との滑走性低下によって、
症状が誘発される場合もあります。

当サロンで大切にしていること
腰痛がある場合でも、
単純に“腰だけ”をみるのではなく、
- 股関節
- 骨盤
- 胸郭
- 呼吸
- 体幹
- 動作パターン
など、
全身の連動を含めて評価しています。
前かがみでの腰痛は、
「腰が弱い」
のではなく、
身体が一部分で頑張り続けている結果として、
起きているのかもしれません。
「反ると腰が痛い人に多い身体の特徴」はこちらで解説しています。
【参考書籍】
金岡恒治・成田崇矢 編
『腰痛のプライマリ・ケア』
文光堂西良浩一 編
『非特異的腰痛の解体新書』
文光堂成田崇矢 著
『成田崇矢の臨床 腰痛』
運動と医学の出版社赤羽根良和 著
『腰椎の機能障害と運動療法ガイドブック』
運動と医学の出版社

