動悸・めまい・胃の不調・眠れない……自律神経が関係する症状とは?

こんにちは!
UNITYボディコンディショニングの山崎です!
名古屋市東区芳野・森下駅近くで、
不調や痛みの改善を目指した
ボディコンディショニングサロンを運営しています。
はじめに
「身体は疲れているのに、なかなか眠れない」
「急に心臓がドキドキすることがある」
「立ち上がるとふらつく」
「胃腸の調子が安定しない」
このような複数の不調が続くと、「自律神経が乱れているのでは?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
自律神経という言葉は、テレビやインターネットなどでも、よく見かけるようになりました。
自律神経は、心臓や血管、呼吸、胃腸、発汗、体温など、身体のさまざまな機能を調節しています。
そのため、自律神経の働きと関係する症状は、一つの場所だけに現れるとは限りません。
一方で、
「交感神経が働くことは身体に悪い」
「副交感神経を高めれば不調が改善する」
「原因が分からない症状は、すべて自律神経の乱れ」
といった、少し単純化された説明も少なくありません。
自律神経は、交感神経と副交感神経のどちらか一方が働けばよいものではありません。
活動するとき、休むとき、食事をするとき、立ち上がるときなど、そのときの環境や身体の状態に合わせて、必要な働きへ切り替わることが大切です。
また、「自律神経の乱れ」という表現は一般的によく使われますが、特定の病気や原因を示す診断名ではありません。
動悸やめまい、息苦しさ、胃腸の不調などには、別の病気が隠れている場合もあります。
そのため、すべての症状を自律神経の問題として考えないことも重要です。
今回は、自律神経が身体の中でどのような役割を持ち、どのような症状と関係することがあるのかを、一般の方にも分かりやすく解説します。
自律神経とは?
自律神経とは、私たちが意識して命令しなくても、身体の状態を自動的に調節してくれる神経です。
例えば、眠っている間も心臓は動き、呼吸や消化、体温の調節が続いています。
食事をした後には胃腸が動き、暑いときには汗をかき、立ち上がったときには血圧が急に下がりすぎないように調節されます。
このような身体の働きに、自律神経が関係しています。
自律神経が調節している主な機能には、次のようなものがあります。
・心拍数
・血圧や血流
・呼吸
・胃腸の運動や消化液の分泌
・発汗
・体温
・排尿
・瞳孔の大きさ
・唾液の分泌
自律神経は、身体を一定の状態に保つための「自動調節システム」と考えると分かりやすいでしょう。
添付資料でも、自律神経は循環や呼吸、消化、体温調節、排尿、睡眠、ストレスなど、幅広い身体機能と関係する仕組みとして説明されています。

交感神経と副交感神経は、どちらも必要です
自律神経は、大きく交感神経と副交感神経に分けられます。
交感神経は、活動するときや緊張したとき、運動するときなどに働きやすくなります。
心拍数を増やしたり、血圧や血流を調節したりして、身体を活動しやすい状態へ変化させます。
一方の副交感神経は、休息時や食事の後などに働きやすく、心拍や胃腸の働きなどを調節しています。
一般的には、
「交感神経は活動」
「副交感神経は休息」
と説明されることが多いですが、実際の身体はそれほど単純ではありません。
交感神経は身体に悪いものではなく、立ち上がったときに血圧を維持したり、運動時に身体を動かしたりするために必要です。
副交感神経も、常に強く働けばよいというものではありません。
大切なのは、どちらか一方を高めることではなく、身体の状況に合わせて適切に調節されることです。

自律神経と関係することがある症状
自律神経は、心臓や血管、呼吸、胃腸、発汗、体温など、幅広い機能に関係しています。
そのため、自律神経の働きに影響が生じた場合、身体のさまざまな場所に症状を感じることがあります。
ここからは、自律神経の働きと関係することがある症状を、身体の機能ごとに紹介します。

動悸・脈が速く感じる
自律神経は、そのときの活動量や身体の状態に合わせて、心拍数を調節しています。
運動をしたときや緊張したときに心拍数が上がるのは、身体に必要な自然な反応です。
しかし、安静にしているときにも、
・心臓がドキドキする
・脈が速く感じる
・胸が落ち着かない
・脈が飛ぶように感じる
といった症状が現れることがあります。
睡眠不足や疲労、緊張などが続いているときに、動悸を感じる方もいます。
ただし、動悸には不整脈や貧血、甲状腺機能の異常などが関係することもあります。
繰り返す動悸や、胸痛、強い息苦しさを伴う場合には、医療機関での確認が必要です。
立ちくらみ・ふらつき・めまい
座っている状態や横になっている状態から立ち上がると、重力によって血液が下半身へ移動します。
そのとき身体は、血管の太さや心拍数などを調節し、脳への血流を保とうとします。
この調節がうまく追いつかない場合、立ちくらみやふらつきを感じることがあります。
特に、
・急に立ち上がったとき
・起床直後
・入浴後
・疲労が強いとき
・水分が不足しているとき
などに症状を感じる方もいます。
ただし、「めまい」と一言でいっても、耳や脳、血圧、貧血など、さまざまな原因が考えられます。
めまいを繰り返す場合や、歩きにくさ、手足のしびれ、言葉の出にくさなどを伴う場合は、自己判断せず医療機関へ相談しましょう。
息苦しい・呼吸が浅い
呼吸は、意識しなくても自動的に続いている一方で、自分の意思で速さや深さを変えることもできます。
この点が、心臓や胃腸などとは異なる呼吸の特徴です。
緊張や不安が強くなると、呼吸が速くなったり、胸や肩周りに力が入ったりすることがあります。
その結果、
・息を十分に吸えない
・呼吸が浅い
・胸が詰まるように感じる
・ため息が増える
・深呼吸をしてもうまく吸えない
と感じる場合があります。
呼吸が浅く感じるときには、呼吸だけではなく、胸郭の動き、首や肩周りの緊張、姿勢、心理的な緊張などが関係していることもあります。
ただし、突然の強い息苦しさや胸痛がある場合は、身体の緊張や自律神経だけの問題と判断せず、速やかに医療機関へ相談してください。
胃が重い・食欲がない・便通が安定しない
自律神経は、胃や腸の動き、消化液の分泌、血流などにも関係しています。
強く緊張したときに食欲が落ちたり、大切な予定の前にお腹が痛くなったりした経験がある方もいるのではないでしょうか。
自律神経の働きと関係することがある胃腸の症状には、次のようなものがあります。
・胃が重い
・食欲が低下する
・吐き気がある
・お腹が張る
・腹痛がある
・便秘になる
・下痢を繰り返す
・便秘と下痢を繰り返す
胃腸は、食事内容だけでなく、睡眠やストレス、生活リズムなどの影響も受けます。
一方で、胃腸の症状には胃や腸そのものの病気が関係していることもあります。
症状が長く続く場合や、体重減少、血便、黒い便、強い腹痛などがある場合は、消化器内科などへの相談が必要です。
寝つけない・夜中に目が覚める
睡眠は、自律神経だけによって決まるものではありません。
体内時計、光、体温、ホルモン、生活リズム、心理状態など、さまざまな要素が関係しています。
ただし、夜になっても身体の緊張が抜けない状態では、
・布団に入っても寝つけない
・夜中に何度も目が覚める
・早朝に目が覚める
・眠りが浅く感じる
・朝起きても疲れている
・身体は疲れているのに頭がさえている
といった状態になることがあります。
また、睡眠不足が続くことで疲労が蓄積し、日中の身体的・精神的な緊張が強くなることもあります。
「自律神経が乱れているから眠れない」と一方向に考えるのではなく、睡眠不足と身体の緊張が互いに影響し合っている可能性を考えることが大切です。
汗をかきやすい・ほてる・手足が冷える
自律神経は、発汗や皮膚の血流を調節し、身体の体温を一定に保つ働きにも関係しています。
気温が高くなると汗をかき、皮膚の血流を増やして、身体にたまった熱を外へ逃がそうとします。
反対に、寒い環境では皮膚の血流を調節し、身体の熱が逃げすぎないようにします。
このような調節に関連して、
・暑くないのに汗をかく
・手のひらや足の裏に汗をかく
・顔がほてる
・手足が冷える
・暑さや寒さに敏感になる
・体温を調節しにくいように感じる
といった症状が現れることがあります。
ただし、発汗やほてりには、気温や運動、服薬、ホルモンの変化、甲状腺の病気などが関係することもあります。
症状が急に強くなった場合や、動悸、体重減少などを伴う場合は、医療機関で相談しましょう。
疲れているのに身体の力が抜けない
「身体は疲れているのに、なぜかリラックスできない」
「横になっても身体が休まらない」
このように感じる方もいます。
長時間の緊張や痛み、睡眠不足、不安などが続くと、身体が活動状態から休息状態へ切り替わりにくいと感じることがあります。
例えば、
・顎や歯に力が入る
・肩が上がっている
・首や背中がこわばる
・呼吸が浅くなる
・手を強く握っている
・寝ている間も身体に力が入っている
・休んでも疲れが取れない
といった状態です。
この場合、自律神経だけを見るのではなく、痛み、呼吸、姿勢、身体の使い方、睡眠、日常生活での負担などを含めて考える必要があります。
なぜ複数の症状が同時に現れるのか
自律神経は、一つの臓器だけを調節しているわけではありません。
心臓、血管、呼吸、胃腸、発汗、体温、排尿など、身体のさまざまな機能に関係しています。
また、脳から身体へ一方的に命令しているだけではなく、内臓や血管などの身体の状態も脳へ伝えられています。
脳と身体は、互いに情報をやり取りしながら、そのときに必要な状態へ調節しています。
そのため、
眠れない
↓
疲労が抜けない
↓
身体の緊張が強くなる
↓
呼吸が浅くなる
↓
胃腸の調子も安定しない
というように、複数の不調が重なって現れることがあります。
ただし、これは「すべての症状の原因が自律神経」という意味ではありません。
一つひとつの症状が別の原因で起こっている可能性もあるため、症状の経過や身体全体の状態を丁寧に確認することが大切です。

自律神経の働きに影響する可能性があるもの
自律神経の働きは、日常生活や周囲の環境とも無関係ではありません。
例えば、次のような要素が身体の調節に影響することがあります。
・睡眠不足
・起床時間や就寝時間の乱れ
・心理的なストレス
・痛みが長く続いている状態
・過度な疲労
・運動不足
・過度な運動
・食事時間の乱れ
・気温や季節の変化
・仕事や育児による緊張
・生活環境の大きな変化
ただし、特定の生活習慣だけが自律神経の不調を引き起こすとは限りません。
複数の要素が重なり、身体が調節しにくい状態になっていることもあります。
日常生活で意識したいこと
自律神経に関する情報では、「これをすれば自律神経が整う」と紹介されることがあります。
しかし、すべての方に共通する一つの方法があるわけではありません。
まずは、身体が一定のリズムを保ちやすい環境をつくることが大切です。
起床時間を大きく乱さない
睡眠時間だけでなく、朝起きる時間をなるべく一定にすることも、生活リズムを保つために重要です。
休日も含め、起床時間が毎日大きく変わっていないか確認してみましょう。
朝に光を浴びる
朝の光は、身体の一日のリズムを調節する手がかりになります。
起床後にカーテンを開けたり、無理のない範囲で外に出たりすることも一つの方法です。
呼吸を止めていないか確認する
仕事やスマートフォンの操作に集中していると、無意識に呼吸を止めたり、呼吸が浅くなったりしていることがあります。
無理に大きく息を吸うのではなく、まずはゆっくり息を吐き、肩や顎に力が入り続けていないか確認してみてください。
無理のない範囲で身体を動かす
軽い散歩や体操など、無理のない運動は、睡眠や気分、身体機能を保つためにも大切です。
ただし、疲労や症状が強い場合に無理をすると、かえって負担になることもあります。
その日の体調に合わせて行いましょう。
不調を我慢し続けない
動悸、めまい、息苦しさ、胃腸の不調などを「自律神経だから仕方がない」と我慢し続ける必要はありません。
症状が続く場合は、まず医療機関で原因を確認することも大切です。
すべてを「自律神経の乱れ」で片づけないことが大切です
動悸やめまい、息苦しさ、疲労、胃腸の不調などは、自律神経の働きと関係する場合があります。
しかし、同じ症状は心臓、血管、脳、耳、呼吸器、消化器、内分泌などの病気でも現れます。
特に、次のような症状がある場合は、整体やセルフケアよりも医療機関への相談を優先してください。
・突然の強い胸痛や息苦しさ
・意識を失った、または失いそうになった
・手足の麻痺や強いしびれ
・言葉が出にくい
・今までにない強い頭痛
・安静にしても動悸が続く
・繰り返し嘔吐する
・血便や黒い便が出る
・原因不明の体重減少
・症状が徐々に悪化している
また、症状が強くなくても、長期間続いている場合には、一度医療機関で相談することをおすすめします。
UNITYボディコンディショニングで大切にしていること
UNITYボディコンディショニングでは、複数の不調があるからといって、すぐに「自律神経の乱れ」と判断することはありません。
症状が現れた時期や経過、医療機関での検査歴、睡眠、生活状況、呼吸、身体の緊張、姿勢や動作などを確認しながら、現在の身体の状態を整理していきます。
自律神経は、身体のさまざまな機能に関係しているからこそ、一つの症状や一つの部位だけで判断することはできません。
また、医療機関での確認が必要と考えられる場合には、施術よりも受診を優先していただくことも大切にしています。
「検査では大きな異常がないけれど、身体の緊張が抜けない」
「痛みや疲労が続き、呼吸も浅く感じる」
「複数の不調があり、身体の状態を一度整理したい」
そのような方に対して、問診や姿勢、動作、呼吸などを確認し、一人ひとりの状態に合わせた身体のケアを行っています。
まとめ
自律神経は、心拍数、血圧、呼吸、消化、発汗、体温などを自動的に調節し、私たちの身体を支えています。
そのため、自律神経の働きと関係する症状には、
・動悸
・立ちくらみやめまい
・息苦しさ
・胃腸の不調
・睡眠の問題
・発汗やほてり
・手足の冷え
・身体の緊張や疲労感
など、さまざまなものがあります。
ただし、これらの症状がすべて自律神経によって起こるわけではありません。
病気が隠れている可能性もあるため、症状が強い場合や長く続く場合には、医療機関での確認が必要です。
「自律神経を整えれば、すべての不調が解決する」と考えるのではなく、睡眠や生活状況、痛み、呼吸、身体の緊張などを含めて、現在の状態を丁寧に見直すことが大切です。
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【参考書籍】
鈴木郁子 編著.『やさしい自律神経生理学―命を支える仕組み』中外医学社

