なぜ肩こりや腰痛に内臓が関係するのか?|オステオパシーが考える身体のつながり

こんにちは!
UNITYボディコンディショニングの山崎です!

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目次

はじめに

肩こりや腰痛で悩まれている方の中には、

「マッサージを受けてもすぐ戻ってしまう」

「ストレッチをしても改善しない」

「レントゲンやMRIでは大きな異常がない」

という経験をされた方もいるのではないでしょうか。

もちろん筋肉や関節は重要です。

しかし身体は筋肉や骨だけでできているわけではありません。

オステオパシーでは、身体を一つのユニットとして捉えます。

その中で重要な役割を担うのが「内臓」です。

今回はオステオパシーにおける内臓マニピュレーションの基本的な考え方について解説していきます。

内臓はただそこに存在しているわけではない

解剖学の図を見ると、

胃や肝臓、腸などの内臓は決まった位置に存在しているように見えます。

しかし実際には、内臓は常に動いています。

呼吸によって横隔膜が上下すれば、肝臓や胃も一緒に動きます。

姿勢が変われば内臓の位置関係も変化します。

歩行や体幹運動によっても内臓には力が加わっています。

つまり内臓は固定された構造物ではなく、常に身体の動きに適応している組織なのです。

オステオパシーで考える「可動力」と「自動力」

内臓マニピュレーションでは、内臓の動きを理解するために2つの重要な概念があります。

一つは「可動力(Mobility)」です。

これは呼吸や姿勢変化などによって生じる内臓の動きを指します。

もう一つは「自動力(Motility)」です。

これは内臓そのものが持つ固有の運動を意味します。

オステオパシーでは、これらの動きが正常に保たれているかを評価します。

なぜなら、動きの低下は周囲組織との関係性にも影響を与える可能性があるからです。

内臓は腹膜や靱帯によって全身とつながっている

内臓を理解する上で欠かせないのが腹膜です。

腹膜は単に内臓を包んでいる膜ではありません。

内臓同士を連結し、

支持し、

動きを誘導し、

張力を伝達しています。

さらに、

・間膜

・網

・靱帯

などの構造によって、内臓は互いに関連しています。

そのため、一つの内臓の動きが制限されることで、他の組織へ影響が及ぶ可能性があります。

オステオパシーでは、このような身体の連続性を重視します。

身体は病変連鎖によってつながっている

オステオパシーでは、身体を独立した部品の集合体としては考えません。

身体のどこか一箇所に生じた制限は、他の組織へ影響を与える可能性があります。

例えば、

横隔膜の動きが低下する

胃や肝臓の可動性が変化する

周囲組織の張力が変化する

身体全体のバランスに影響を与える

というような考え方です。

もちろん全ての肩こりや腰痛が内臓由来というわけではありません。

しかし身体は局所だけで存在しているわけではなく、全身がつながりながら機能していることを理解することが重要です。

呼吸は内臓の動きに大きく関わる

呼吸は酸素を取り込むだけの働きではありません。

呼吸に伴う横隔膜の運動は、

胸腔

腹腔

骨盤腔

の圧力環境を変化させています。

その結果、

循環

リンパの流れ

内臓の移動

にも影響を与えます。

呼吸が浅くなれば横隔膜の運動も小さくなります。

それに伴い内臓の動きにも変化が生じる可能性があります。

そのためオステオパシーでは呼吸を非常に重要視します。

自律神経と内臓の関係

内臓の働きは自律神経によって調節されています。

心拍や消化、分泌などは私たちの意思とは関係なく調整されています。

そのため内臓を考える際には、

解剖学

生理学

循環

神経支配

を切り離して考えることはできません。

内臓マニピュレーションは単なる手技ではなく、身体全体を理解するための考え方でもあります。

なぜ私は内臓マニピュレーションを学ぶのか

臨床では、

痛い場所に必ずしも原因が存在するとは限りません。

もちろん全てを内臓で説明できるわけではありません。

しかし、

呼吸

横隔膜

筋膜

循環

姿勢

神経

などを考える上で、内臓の存在を無視することはできません。

内臓マニピュレーションは、身体を局所ではなく全体として捉えるための重要な視点の一つだと考えています。

まとめ

内臓マニピュレーションでは、

・内臓の可動力(Mobility)

・内臓の自動力(Motility)

・腹膜や靱帯による連結

・病変連鎖

・圧力環境

・自律神経との関係

を重要視します。

これらは身体をより立体的に理解するための考え方です。

次回は、内臓マニピュレーションを理解する上で欠かせない「腹膜」について解説していきます。

腹膜は単なる膜ではなく、内臓同士をつなぐ非常に重要な組織です。

【参考書籍】

ヘブゲン E.『オステオパシーの内臓マニピュレーション』

バラル JP.『内臓マニピュレーション』

バラル JP, メルシエ P.『内臓マニピュレーションⅡ』

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