ばね指で指がカクカクする方へ|原因と考えられる要因を解説

こんにちは!
UNITYボディコンディショニングの山崎です!

名古屋市東区芳野・森下駅近くで、
不調や痛みの改善を目指した
ボディコンディショニングサロンを運営しています。

目次

はじめに

「朝起きると指が曲がったまま伸びない」

「指を伸ばそうとするとカクッと引っかかる」

「ペットボトルのフタを開けるのがつらい」

このような症状でお悩みではありませんか?

ばね指(弾発指)は、手や指をよく使う方だけでなく、更年期以降の女性や糖尿病をお持ちの方にも多くみられる疾患です。

今回は、ばね指が起こる仕組みや考えられる要因について解説します。

ばね指とは?

ばね指とは、指を曲げる腱(屈筋腱)がスムーズに動かなくなることで、指の曲げ伸ばしの際に引っかかりや痛みが生じる状態です。

進行すると、

・朝に指がこわばる
・指の付け根が痛い
・曲げた指が自力で伸びない
・反対の手で伸ばすと「カクッ」と動く

といった症状がみられます。

「ばね」のように急に動くことから、ばね指(弾発指)と呼ばれています。

なぜばね指が起こるのか?

指を曲げる屈筋腱は、腱鞘(けんしょう)というトンネルの中を滑るように動いています。

通常はスムーズに動くのですが、

・腱や腱鞘の肥厚
・炎症
・繰り返しの負荷

などによって通り道が狭くなると、腱が引っかかりやすくなります。

特に「A1プーリー」と呼ばれる部位で滑走障害が起こることが多く、現在の研究でも主要な病態として考えられています。

ばね指になりやすい方の特徴

ばね指は誰にでも起こる可能性がありますが、特に以下の方に多いことが報告されています。

・手作業が多い方
・パソコンやスマートフォンを長時間使用する方
・更年期以降の女性
・糖尿病のある方
・関節リウマチのある方

日常生活の中で繰り返し指を使う機会が多いほど、腱や腱鞘への負担が蓄積しやすくなります。

指だけを見ればよいのでしょうか?

ばね指の主な病態は、指の腱と腱鞘の滑走障害です。

そのため、まずは指の状態を正しく評価することが重要です。

一方で、近年では手指だけでなく、

・手関節
・前腕
・肘関節
・肩周囲

を含めた上肢全体の機能にも着目した研究や臨床報告がみられます。

実際に、手首の動きが硬くなっていたり、前腕の筋肉が過剰に緊張していたりすると、指を使う際の負担が大きくなることがあります。

そのため、症状が出ている指だけでなく、手首や前腕の状態を含めて評価することも大切だと考えています。

近年注目されているファシア(筋膜)の考え方

近年では、筋膜を含むファシア(Fascia)へのアプローチについても研究が進められています。

2023年には、ばね指に対してファシアルマニピュレーションと従来の理学療法を比較した研究が報告されました。

結果として、ファシアルマニピュレーション群で良好な改善が認められました。

ただし、この研究は症例数が少ない予備的研究であり、現時点ではさらなる研究が必要です。

そのため、

「ばね指の原因は筋膜である」

とは言えませんが、

「手指だけでなく前腕や上肢全体の滑走性を評価する視点」

は今後さらに注目される可能性があります。

当サロンで大切にしていること

ばね指は、指の腱や腱鞘に生じる滑走障害が主な病態と考えられています。

そのため、まずは症状が出ている部位を正しく評価することが大切です。

一方で、身体はそれぞれの組織が連携しながら働いています。

当サロンでは、指だけでなく、

・手関節の動き
・前腕の筋肉や軟部組織の状態
・肘や肩の機能
・組織同士の滑走性

なども確認しながら評価を行っています。

また近年注目されているファシア(筋膜を含む結合組織)の考え方も参考にしながら、組織がスムーズに動ける状態を目指した施術を行っています。

もちろん、ばね指の原因をファシアだけで説明できるわけではありません。

しかし、症状が出ている指だけでなく、身体全体のつながりを確認することは大切だと考えています。

一人ひとりのお身体の状態や生活背景に合わせながら、身体のケアを目指しています。

▶︎ドケルバン病についてはこちらの記事で解説しています。

【参考文献】

Donati D, Zaffagnini S, Russo A, et al.
From diagnosis to rehabilitation of trigger finger: a narrative review.
BMC Musculoskeletal Disorders. 2024;25:1061.

Iordache SD, Frenkel Rutenberg T, Pizem Y, et al.
Traditional Physiotherapy vs. Fascial Manipulation for the Treatment of Trigger Finger: A Randomized Pilot Study.
Israel Medical Association Journal. 2023;25(4):286-291.

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